【お悩み解決】失敗しない歯列矯正のポイント

歯列矯正

人生2度の歯列矯正(ワイヤーとマウスピース)を経験した私が本気で伝えたい!!
矯正をやる前に知っておくと役に立つ矯正の心得、失敗しやすいタイプ、成功のポイント、医院の選び方などを患者目線でまとめました。歯列矯正で失敗したくない方、迷子の方は是非読んで下さい!

なぜあなたは歯列矯正が必要?

そもそも、なぜあなたは歯列矯正(以下、矯正)が必要なのでしょうか。

矯正を今から始める、若しくはやり直しをする前にもう一度、なぜ自分に矯正が必要でどうしたいのかを考えてください。

これは治療の方針・時間・費用を左右するとても重要な事で、それによって治療のゴールが変わってくるからです。

  • 親、友達、恋人に歯並びの悪さを指摘されたから?
  • 自分自身で人と比べて奇麗な歯並びではないと思ったから?
  • 嚙み合わせが悪い、歯ぎしり、頭痛など何らかの不調があるから?

矯正に限りませんが、何かをやるには目的、目標(ゴール)が無ければそれを達成するまでに道に迷ってしまったり、思い描いていたゴールとは違った結果になることは大にしてあります。また殆どの場合、あれもこれも一度に叶えるのは簡単ではないので(時間、お金、環境)、優先順位をつけることも大事です。(が、これが意外と答えられなくて早々に迷子になるんですね^^;)

例えば”歯並びも出っ歯も治したい”という希望に対し、数ヶ月しか待てない、抜歯NGなどの”制約”がある場合はやれることは限られるので、何を優先してゴールを設定するか考えることになります。 <目次に戻る>

○○な人は失敗しやすい!?

経験上、こんな人は失敗しやすいのでちょっと考えてみてください。

  1. 意志が弱い
  2. 人に言われたからやる(自分はあまり良く分かっていない)
  3. よく考えず気軽に始めようとする
  4. 個人の症例(特にSNSなど)を当てにする
  5. タイミングを見誤る

どうでしょうか?

とはいえ、当てはまったとしても、矯正は向いていないと諦めないで下さいそうならないよう十分気を付ければ良いのであって、重要なことは自分がどのようなキャラクター/タイプかを知っておくことです。これらの人が失敗しやすい理由は次の通りです。

「1.意志が弱い」

⇒失敗しやすい人の典型です。矯正には治療方針があるので、「○○して下さい」、「○○は避けてください」といったお約束事や推奨事項があります(因みに治療後も)。こうしたことを守れなかったりルーズでいると、想定通りのスケジュールで治療が終わらなかったり、最悪目指していたゴールとは違う形で終わってしまうこともあります。

また、医師とのコミュニケーションにおいても、自分の疑問や希望をちゃんと伝えることができないと押し切られ、あまり良い気分ではないまま治療を続けることになり、矯正としては成功しても後味があまりよくないこともあります。

「2.第三者に言われたからやる(自分はあまり良く分かっていない)

⇒自分自身がなぜ矯正をやるのか、どうしてその方法なのかを納得せず第三者に言われるがままに治療をすると、やらされ感だけでなく治療中に嫌なことがあったりすると安易に治療方針から外れるような行動をしてしまうことがあります。(Umamiの1度目の矯正は正にコレ。)                  

「3.よく考えず気軽に始めようとする」

⇒昨今、ネットや公共機関などあらゆる所で矯正の宣伝を見聞きするようになりました。それだけに、矯正がとても気軽なものに感じている人も多いと思います。然しながら実際には上記のようなお約束事は勿論、矯正することにより発生する弊害(人によりますが)など楽しいことだけではないので、思っていたのと違い嫌な気分になったり苦痛で治療をさぼるようなことにもなり兼ねません。

「4.個人の症例(特にSNSなど)を当てにする

⇒医療関係者の私が矯正に限らず思うことですが、個人の「症例」を「一般論」のように捉えないで下さい。よくSNSで、歯科医師など専門家ではない人が自身の矯正経過観察などを投稿されているのを見ます。それは悪い事ではないですし、その人の体験談を聞くのは自由です。誤解を避けたいのが、個人の症例と治療方針・結果はあくまでのその人のであり、あなたには当てはまるということではありません。(なので私も自分の症例は載せませんが、私の経験は参考になると思い書いています。)

5.タイミングを見誤る

⇒矯正の治療は多少の年月を要するので(部分矯正は比較的短いようですが)、治療中にトラブルや弊害が生じることがあります。なので、自分の人生設計の中でいつやるかタイミングを見誤ると、治療中に後悔したり当初のスケジュール通りに進まなくなってしまします。

例えば、演奏会や学芸会がある、海外へ長期間行く、妊娠や出産の予定がある、などそれなりに大きなイベントが矯正期間中に控えている場合は、途中で何かあっても簡単に治療から抜け出せないでしょう。 <目次に戻る>

失敗しない矯正のポイント

どのようにしたら旨くいくか、私の経験からポイントを絞りました。

  1. 目的やゴールを明確にする
  2. 自分自身で医院や治療法の下調べをする
  3. 納得できるか

上記の失敗しやすい人の特徴からしても、シンプルにこの3点を抑えておけば失敗の恐れや後悔が少なくなると思います。理由は次の通りです。

「1.目的やゴールを明確にする」

⇒何が目的で矯正を始めるか明確でないと、ゴールを設定することができません。ゴールを設定できないということは、その矯正が成功なのか失敗なのかも分かりません。

そして目的もゴールも個人個人で違います。

「△△な治療をして○○さんみたいになりたい」という”提案”や”相談”を医師にすることは悪い事ではないと思いますが、その治療法があなたにとって最適かどうかは分かりません。他人を基準にゴールを設定するのではなく、自分自身の歯と向き合いあなたに合ったゴールを医師と相談して決めるのが大事です。人間はロボットのように画一的ではなく”個性”がありますからね!

中にはネットなどで収集した情報をもとに、やたらと完璧主義若しくは逆にゆるゆるなゴールを思い描いてくる人もいるようなので、情報は情報として、担当医としっかりとコミュニケーションをとりたいですね。その際には、治療期間中の自分のイベントも伝えて、治療に適切な時期であるかの確認もお忘れずに。目的やゴールが決まればあとはひたすらそれに突き進みましょう♪

「2.分自身で医院や治療法の下調べをする」

⇒昨今ネット至上主義的なところがありますが、必ず自分自身で医院に行って治療方法など事前相談をしましょう!!(下調べのポイントは次の項目に記載)

ネットやインフルエンサーの宣伝で良い評価が沢山あるところでも、実際に現地に行って自分で調べるとそうでもないことは少なくありません。最初はネットの口コミやHPの内容を頼りに医院を探すことが多いと思いますが、情報を鵜吞みにせ自分の目で確かめることが大事です。

「3.納得できるか」

⇒矯正の動機、治療方針、金額、結果の満足度など、色々な見方が出来ますが、結局は何事も自分が納得できるか、に尽きると思います。

治療を始める前に納得できないようなことがあるのであれば(意義や金額、接客などなんでも)、よほどの理由がない限りは一旦立ち止まってみることお勧めします。焦って出す結論は良いことがありません。自分の大事な歯、一生モノの決断と言っても過言ではないので、自分の納得できる段階で前に進む方が気持ちよく治療ができると思います。  <目次に戻る>

下調べのポイント

下調べ(事前相談)をする際は次のような点に気を付けておくと、医院や治療法選択の判断に役立つと思います!大概の医院には「事前相談枠(無料/有料)」があるので、利用すると効率良いでしょう。数としては3つくらいの医院に行ければ大体比較できます。

  1. 質問リストを用意して医師と話す
  2. 症例数、実績
  3. 提供可能な治療の種類
  4. 医院の環境

「1.質問リストを用意して医師と話す」

事前に質問リストを用意して気になることは全部聞きましょう

実際に自分の歯を治療するであろう担当医と話せるとベストですが、複数の医師が在籍している医院ではその時に都合のつく医師と話すことになります。医師と話すことが苦手、こんなこと聞いたら変に思うかなと気になる人もいるかもしれませんが、そこはひるまず頑張りましょう。そもそもこちらは素人なので何がどうだか分からなくて当然なんです、そこで嫌な顔をする医師であれば先は見えてますよね。先ずは自分の悩みを率直に伝えてみましょう。

とはいえ相手も忙しいので、効率よく質問できるように事前に質問リストを用意することをお勧めします。自分の疑問点の整理にもなるので、是非やってもらいたいです!質問項目の例としては・・・

①自分にどのような治療ができるか、②金額(対象範囲、追加費用の有無)、③通院回数、④治療期間、⑤矯正終了後のサポート、⑥維持装置について(リテーナー)etc

因みに医師と話をさせてくれない医院も稀にありますが、個人的にこのようなところは積極的にお勧めできないです。何故なら、自分の一生モノの歯の治療をするのにほんの少しの時間も割くことが出来ない医師とは、治療を始めてもコミュニケーションがうまくいくようには思えないので。

「2.症例数、実績」

⇒どんな病気でも治療してもらうなら実績のあるところがより安心できると思う人は少なくないでしょう。矯正も同様で、医師によってどの治療を得意としているか、何年くらいその経験があるかは異なります。例えばマウスピースで治療を考えている人は、その実績が多い医院にあたってみるのが良いと思います。

一方、症例数にとらわれ過ぎないよう注意したいです(矛盾しているかもしれませんが)。

分かりやすい例として、マウスピース矯正で有名な「インビザライン」は、医院の年間症例数に応じてピラミッド式にステータスランクが認定される制度があります。端的に言えば、症例数が多いほどトップランクに位置します。これは患者が医院を選ぶ指標になるので一見便利ではありますが、あくまで「数」の話なので「患者の満足度」などは別の話です。なので、症例数も大事な要素ではありますが、最終判断はあくまで総合的に判断した方が良いでしょう

「3.提供可能な治療の種類

⇒自分の悩み/症状に対してどのような治療を提供できるか、できれば2つ以上の案を出してくれる医師は信頼感が高まります。この質問は相手の医師がどれくらい自分のことを真剣に考えてくれを知るものでもあります。症状によっては選択肢が一つしかない場合もあるかもしれませんが、真剣に考えて提案頂いた内容を元に一緒考えることが出来れば、幸先良く治療を開始できると思います。なお、医師により提案数も内容も違うことがあるので、自分の目的やゴールとしっかり擦り合わせましょう。

「4.医院の環境」

どんなに理想的な医院でも計画通り通えないような場所は避けたいです。矯正に限らず治療は計画性が大事なので、自分が無理なく通える場所や時間帯の医院を選びましょう

院内の環境も大事なポイントです。一見、お洒落でホテルライクな設備の医院もあったりしますが、注目すべきはスタッフの清潔感です。治療の際に口の中に手を入れるので、特に手先の清潔さは大きな要素で、その医院の考え方が表れます。

残念ながら、たま~~におられるんです、びっくりするような「ゴージャスな」お爪の方が。医療関係者の私としては「手袋が破けたらどうすんだ!」と突っ込みたいです。(悪いのはそれを許している医院のトップだと思いますが。)  <目次に戻る>

おわりに

私は一度矯正に失敗して、やり直しをした結果、倍の予算と時間がかかってしまい、本当に本当に悔しい思いをしました。最初からこういうことを知っておけばこんなことにはならなかったのでは…と思えてなりません。なので、この最高に悔しい思いから学んだことを皆さんに共有し、皆さんには絶対に失敗しない矯正、満足のいく結果であってほしいと強く願っています!!!!

治療法のあれこれ、お約束事や弊害、私自身の失敗と成功談など、その他の内容は別途ブログで記載するので是非そちらもご参考下さい☆  <目次に戻る>

コメント

タイトルとURLをコピーしました