治療前に知っておきたい歯列矯正の○○

歯列矯正

今回の歯列矯正(以下、矯正)は、矯正の種類と治療中の生活、治療中/後のお約束事に加え、医院ではあまり触れられない患者が体験する意外な弊害にいてのお話です!「失敗しない歯列矯正のポイント」でご紹介した事前相談の「質問リスト」の詳細も追加したので、併せて読んで頂けると選択の参考になると思います♪また、お子さんの矯正を検討中の方へ、子どもの心に与える影響について書いたので考えるきっかけになれば幸いです☆

矯正の種類と生活

矯正の種類は厳密にはいくつかあるようですが、ここではワイヤー矯正とマウスピース矯正の治療法の違いについてざっくりと紹介します。それよりも寧ろ着目してもらいたいのは、それぞれの治療中の生活(例)の違いです!!(※最新の治療方法や詳細は事前相談や各種専門サイトで確認して下さい。)

ワイヤー矯正マウスピース矯正
装置ブラケット、ワイヤーマウスピース
基本的な
治療方法
・ブラケットとよばれる小さな装置を歯に着けワイヤーを通し、ワイヤーの力で歯をずらしていく。症状により輪ゴムなど他の器具が加わることも。
・抜歯の有無は症例による。
・ゴールに応じた数のマウスピースを作製する。
マウスピースは1枚1枚形が微妙に異なり、数が進むに連れにゴールの歯の形状に近づく。1枚につき一定期間使用し、徐々に歯をずらしていく。
・抜歯の有無は症例による。
治療期間症例による症例による
価格症例による症例による
治療中の
生活(例)
・装置が歯に装着されたままなので、矯正器具の装着時間を考えずに過ごせる。好きな時に飲食が可能。
良くも悪くも装置から逃れられない(痛くても治療が進んでいると思い自己激励)。
・食べかすがワイヤーに絡みやすいので、食後の鏡チェックは必須、願わくば歯磨きも
どこからみても「矯正中」ということが分かる。



毎日、基本的に食事以外の時間意識的にマウスピースを装着する。
・装置を外し素の状態でいられる貴重な解放時間がある
・食べかすが付いたままマウスピースを着けると装置に汚れが沈着するので、食後の歯磨きが必須となってくる(歯磨きが面倒で間食が減ることも)。
・マウスピースの着色を避けるため、着用中はコーヒーなど色素の濃い飲み物は避ける。

・マウスピースを着けていても「矯正中」であることが分かりにくい。

上記はあくまで私の治療中の生活例ですが、殆どの場合経験するのではないでしょうか。こうしてみるとどちらにも一長一短ありますね。医師との相談でどちらの治療法でも選べるのであれば、自分の生活観に合った方を選ぶと治療中のストレスが減ると思います

因みに、ワイヤー矯正の見た目の評判については、国や文化によって異なります。タイや東南アジアの国では矯正をすることは富の証の一つでもあるので、矯正をしていることが分かるようピンクやブルーなどのカラフルなワイヤーをつけて目立たせる人も少なくないです。日本でも最近は少数派といえど「ファッション」でカラフルなものをチョイスするハイセンスなお洒落さんたちもいます。ヒップホップ系の成功者が歯にダイヤモンド着けたりするのと似たようなものかもしれませんね。

治療期間や価格については人によって歯の状態や治療内容が異なるので、値を示すのは難しいです。何なら住んでいる地域によっても相場が異なります。なので、自身の治療方法や期間、価格帯を知りたい場合、先ずは一度歯科医院で事前相談をして一つ基準を作ることをお勧めします。余裕があれば2~3つ事前相談に行くと比較ができて良いですよ。

事前相談は無料なことが多いですが、有料でもそれほど高くはないです。悩んでいる時間が勿体ないのでサクッと早めに行って情報を得ると良いと思います♪(Umami自身、ネットから得た金額や期間の情報と全然違いました…。)

なお、この表ではワイヤーとマウスピースを2つに分けましたが、医師の考え方によってこれらを組み合わせて行ったり、ここにはない高度な治療を施したりすることもあります。ベースとしてこの2種類があるということだけ押さえておいて、決める際には医師の提案に対し自分の優先事項や制約(経済的ほか)などを伝えると良いのではないかと思います。

医院選択に欠かせない!「質問リスト」詳細

どのような治療が自分に出来るかは医院(医師)によって異なることが分かりました。そこで、医院を選ぶ際の事前相談のポイント(コチラ)でお勧めした「質問リスト」について、何故このような質問が重要なのか詳細を解説します。(なので是非質問リストを活用してください☆)

①自分にどのような治療ができるか

医師の経験や真剣度、医院の経営方針が表れる質問なので、医師によって結構回答が違います。

どういうことかというと、ちゃんと患者のことを考えてくれる医師であれば、マウスピース矯正で相談に行ったとしても、その人(患者)にとってそれがベストチョイスなのか、ワイヤー矯正だとどうなのか、或いは他の案はないかなど検討のうえ2-3提案をしてくれます。このような提案や協議が一切なく、流れ作業のように治療を勧めるところは注意したいです。あまり考えたくないことですが、「症例数が最優先」で患者はその次と思っているのかなとモヤモヤしてしまいます(事実はそうでないとしても)。

抜歯も医師により判断が異なるので、先ずは自分の意思を伝え必要性を確認しましょう。

所謂出っ歯を直したい場合は抜歯をすることが多いと思いますが、虫歯でもない永久歯を抜いて本当に心残りはないでしょうか。特に他人から勧められて矯正をする場合、永久歯抜歯の重大性を理解してないことがあります。まして子供の場合はそうです。苦い思い出にならないよう、お子さんへの矯正をお考えの親御さんにはこの辺りのことをよく考えて頂けたらと思います。(詳細後述)

《💡Umamiの経験:マウスピース矯正の症例数がトップクラスの医院の事前面談で、抜歯ありのマウスピース矯正一点張りだったところがあり、そこは選択肢から外しました。》

②金額(対象範囲、追加費用の有無)

⇒矯正の価格については本当に頭が痛いですよね。私も2回も矯正となるとなんとかして価格を押さえられないか相当悩みました(結果はそうはいきませんでしたが)。

冒頭に記載した通り金額は症例により異なるため一概にこうだとはいえませんが、「安かろう悪かろう」「高い方が安心感がある」など考え方は様々だと思います。ですが結局、適正価格」が分からない限りは自分が納得して払えるかどうかだと思います。ただ、経済的に楽観視できないような状況であれば、一度立ち止まってみても良いのではないでしょうか。

③通院回数④治療期間

療内容によって通院回数は結構違います抜歯をするにしても、本数によって日にちをまたぐこともあります。所謂「部分矯正」(前歯を2-3本だけ動かすといったような)の場合はほんの数ヶ月で終わることもあるようですが、殆どの場合は年越しの治療になるのではないでしょうか。

自分のライフステージや交通(交通費、距離)の観点から、順調に進んだ場合の治療期間と通院回数について確認しておくと、通院の心構えができて良いですよ♪(引っ越しの予定がある方は要注意!)

所要時間という意味では、医院での待ち時間も何気に大事なポイントです。

待ち時間が長く予約時間通りに始まらないとイライラして治療が楽しくないので、特に通院回数が多くなるようであればそのあたりの様子も事前にチェックしておけると良いですね。

《💡Umamiの経験:1度目のワイヤー矯正の治療期間は3年くらいかかりその間何度通ったことか。中規模総合病院の歯科だったからか、予約時間通り出来たためしがなくほぼ毎回イライラ…。2度目のマウスピース矯正は1年ちょっとで終わり通院回数も月1回程度で済みました。小さな開業医でしたが、毎回予約時間通りで待たされることなくストレスフリーでした♪》

⑤矯正終了後のサポート

⇒矯正装置が外れた後も何かしらのトラブルや、メンテナンス全般の相談のために医院へ行くことがあります。従って、治療の基本料金の範囲、どこまで追加料金なしで診てくれるのかがポイントとなります。予め医院に、治療終了後にどんなことが発生しそれに対しどれ位の費用がかかるかを聞いておくと、まさかの出費にならなくて安心です。メンテンナンスにかかる費用や推奨事項を知っておくことで、療直後の「一番状態の良い歯」を大事に使おうという意識も生まれると思います。

⑥維持装置(リテーナー)

⇒リテーナーは、矯正装置が外れた後、矯正した歯が後戻りしないように維持する装置です。使用期間は短くても数年と言われますが、中には一生着けてほしいという医師もいるくらい重要な装置です。

リテーナーには種類(グレード)があり、値段も異なります。大きく分けると、着脱可能なタイプと、歯に固定するタイプがあります。固定タイプは歯の裏側にワイヤーを着けるので、矯正が終わっても口の中に何年もずっとワイヤーがある状態になります。このような状態が好きでない方は、どのようなリテーナーを使う予定か事前に調べておくと良いでしょう。私の調べた限りでは安価な治療プランほど安いリテーナーのことが多く、リテーナーは別途料金ということもあります。医院によっては選択肢があまりない場合もあるので、事前相談でしっかり押さえておくことをお勧めします。

矯正のお約束事(治療前・後)

矯正中には治療計画が予定通り進むように様々なお約束事(推奨事項)がありますが、実は矯正装置を外した後にもあります。下表はUmamiが実際に言われた内容です。どこでもほぼ同じようなことを言われると思いますが、どのくらいの推奨度(お願いレベル)で言われるかは医師によって異なります。

治療中治療後
・計画通りに通院する
・毎日長時間マウスピースを着用する

 (治療期間がずれる)
・こまめに歯磨きをする。(虫歯の原因に)
・せんべいなど固いものやガムなどの粘着性の高いものを食べることは避ける。(装置や歯に悪影響)
・色素の強い食べ物は控える。(色素沈着)
・リテーナーを着用する(歯が動かないように)
・定期的に歯の状態を診てもらう





これらのお約束事/推奨事項は治療の進捗や結果への影響力が大きいので、最大限守ることをお勧めします。ですが治療中はまだしも、治療後は解放感からこのようなお約束や推奨事項はすっかり影が薄くなってしまうことが少なくないので、是非ともお忘れなきよう…

個人的に強調したいのがリテーナーの適切な使用です。治療自体はうまくいっても、リテーナーをちゃんと使わなければようこそ後戻りへ、です。ネタあかしするとUmamiの最大の失敗要因はこれなので、皆さんには本当に心の底からきちんとリテーナーを使用することをお願いしたいです!!!!

治療中とその後の弊害

弊害、、、そう、それは実際に矯正を経験した人しか分からないこと。(TへT)

「矯正あるある」であり個々の事象でもありますが(程度の差あり)、参考までに実際にUmamiの身に起きた弊害をご紹介します。

ワイヤー矯正マウスピース矯正
・ワイヤーで口の中が傷だらけになる
・引っ張る力が比較的強いのか歯の痛みや頭痛がする
・ブラケットに更にゴムも付けた日には口が強く引っ張られ痛みが増す、疲れる
・歯の前側に着けたブラケットの厚みで唇が閉じにくい(徐々に慣れて閉じられます)
・マウスピースのキワで口の中を切る
・歯が動く時の多少の痛みを感じることがある
・マウスピース着用時は外国語の発音が下手になる




このように、口の中が傷つくは痛いはで、治療初期の頃はどちらのタイプの矯正も食欲が減退しました。特にワイヤー矯正の方がひどく、年齢が若かったこともあり結構不憫な日々を送ったことを記憶しています。でも痛みは個人差がありますし、痛み止めを飲んで乗り切る方もいますので、修行と思ってなんとか頑張りましょうp(><)q

Umamiにとって一番の想定外は、マウスピース着用中は外国語の発音が悪くなったことです。これは全く想像しておらず、英語やフランス語を話したときに「うわ、うまくしゃべれない!」とショックを受けました。正確なことは分かりませんが、日本語よりこれらの外国語は舌の位置や口の動きをより意識して話す言語だと思うので、歯を全面的に覆うマウスピースが存在するとうまく発音できなくなるのではないかと推察しています。ワイヤー矯正の時も多少のしゃべり難さはあったものの、個人的にはマウスピース矯正の時の方がきつかったです。

外国語を仕事で使う人にとって発音の低下は一大事!なので、Umamiは海外の医師と会議をしたり国際学会やパーティに参加する時は、隙を見てマウスピースを外しては高速で化粧室に戻り歯を磨いてマウスピースを着用するということを繰り返していました(苦笑)

現在はマウスピース矯正が終わり、歯の裏側にワイヤーを固定するタイプのリテーナーを上下に着けています。これはこれで初期のころ無駄にワイヤーを舌でつついて舌が荒れたりしましたが、徐々に慣れており発音の問題もなんとか乗り越えていっています。

子どもの矯正を考えている親御さんへ ~心の影響~

Umamiは母親の勧めで中学校に上がる頃にワイヤー矯正をしました。その際、上下計4本の元気な永久歯を抜くことになり、未だに鮮烈に残る辛い思いをしました。同じような思いを子供たちにしてほしくないという強い思いから、親御さんには「その子にとって本当に”今”矯正が必要のか、医師を交えて当人と話し合い当人の納得(理解)を得る」ことを大事にして頂きたいと願います。

何故母親が私に矯正を勧めたかというと、欧米生活の長かった母親からすると幼少期から矯正するのは普通のことであり、子供がやや出っ歯なのも気になっていました。しかし、風邪で耳鼻科に行った際に母親が医師に、「この子は出っ歯だから口が空いていることが多い」と言いましたが、医師は「そうでもないよ」というやり取りがあったのを覚えています。

この先生は歯科医ではないですが、要は人によって見た目の印象は異なるということです。当の本人も自分が治療するほどの出っ歯だとは思っていませんでしたが、姉が同じ理由ですでに矯正を始めていたこともあり、特に深く考えず自分もそうするものだと思っていました。(その頃のパスポートを見ると確かに少し出っ歯ではあるんですけどね)

つまりは、当人は永久歯を抜くことの重要性も良く分からぬまま、医師の強い推奨もないけれども母親の確固たる意志のもと矯正を始めたわけです。なんなら最初のデータどりや歯型作りはわくわくしていた。。。

そしてとうとう、抜歯をする時が来、Umamiは治療ベッドで仰向けになっていました。医師らに「準備は良い?」など聞かれましたが、何せ虫歯の治療もしたことのないUmamiなので何にも想像が出来ません。当時の私の歯は学校で表彰されるくらい虫歯もなく健康的で”良い歯”をしていましたから…。そんな中抜歯が始まり(勿論麻酔あり)、なかなか抜けない歯を医師が力一杯に引き抜こうとギリギリ引っ張った時、Umamiは痛みを通り越して辛くて涙がこぼれました。「どうして健康な歯を無理やり抜かないといけないの?これで良いの?」、そんな思いが涙とともにボロボロと心から溢れ出ました。

それから粛々と治療が続きましたが、あの時の胸に突き刺さるような思いは、ほんの数秒の出来事でしたが未だに忘れられません。当時はその影響で母親に少なかれ恨み言を言ったりもしました、、今はとても仲良しですけどね!

なので、皆さんとお子さんには絶対にこのような辛い思いをしないよう、関係者全員で話をしお子さんが納得(理解)できるまで時間をかけることをお勧めします。誰のための矯正か子供の心への影響は大人が思っている以上に大きいです

おわり

大人の皆さんは、悩んでいる時間が勿体なので、質問リストを片手に事前相談に行きましょう!

お子さんの矯正を考えている方は、大人と同じくらいきちんと矯正の意義やプロセス、抜歯などを説明してあげてくださいね!お子さんが納得(理解)できない内は、少し待ってみても良いのではないでしょうか。満足度の高い矯正は、誰もが納得して治療を行うことです。

そんなUmamiの矯正失敗と成功談は次回書きます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました