東京は目白にある「切手の博物館」(https://kitte-museum.jp/)で、子供と貼り絵体験をしてきました♪切手マニアだけの施設と思うなかれ、万人が楽しめるようなとても素敵な所なのです☆人込みは苦手だけとゆっくり芸術を楽しみたい、子連れでも心配ないところをお探しの方は必見!
切手の博物館について
切手の博物館は約35万種の古今東西の切手のコレクションを中心に、ステーショナリー類約15,000枚、切手関連の書籍・カタログ約13,000冊、切手関連の雑誌・オークション誌約2,000タイトルを所蔵する、世界でも珍しい郵便切手の専門博物館なのです。(多すぎて想像つかない(◎_◎;))
この博物館は、切手コレクターの方では知らない人はいない世界的著名人である故・水原明窓(みずはら めいそう)氏が、郵便切手文化の資料保存及び振興を目的に私財を投じ、設立したそうです。
水原氏は、第二次世界大戦終戦後に中国から復員し、切手を中心に郵便の研究を行う日本郵趣協会を創設しています。その後、日本のみならず中国やモンゴルで切手の個展を開くなど精力的な活躍をし、国際切手展では100以上の金賞をしているようです。なんと世界で初めて個人の切手収集家として名が入った記念切手が発行されたこともあるとのこと。愛されていますね~♪
そしてこの博物館には、なんとホラーマンガの神様こと故・楳津かずおにも所縁があるんです!それは、切手の博物館開館20周年を記念して設置された「まことちゃん」ポストで、博物館正面玄関に設置されています。実は楳津さん、その昔3年ほど目白に住んでいたらしく、そのご縁だそうです。
そんな切手の博物館の利用・アクセスはこちら!☟☟☟
★所在:東京都豊島区目白1-4-23
★開館時間:10:30-17:00[月曜日、展示替時、年末年始休館]
★観覧料:大人200円、小中学生100円(年間パスポート:大人:1,000円、小中学生:500円)
団体割引/10名以上で20円引き
障がい者無料(各種手帳をご提示ください。介添者1名も無料です。)
毎月23日の“ふみの日”は入館無料(23日が月曜日の場合は翌24日が無料)
他にも入館料が無料の日があるみたいなので、詳しくは公式サイトをチェックしよう!
※出典:切手の博物館公式WEBサイト(https://kitte-museum.jp/)
何を楽しめる?どんな人にお勧め?
切手の博物館では、①イベント、②企画展示、③図書室、④ミュージアムショップを楽しむことが出来ます。博物館が主催なだけあってどれも満足度の高いこだわりの内容なので、何度でも足を運ぶ価値があると思います!
お勧めの対象者は、老若男女全員です!イベントや展示、ショップは乳幼児のいる家族でも楽しめて、子供の知育にもなるので一石二鳥です。実際、家族連れも毎回ちらほら見かけますが、赤ちゃんが多少泣いたところで誰も気にしません。子どもは純粋なので、直観的にきれいなものや面白いものが大好きなので花や動物、乗り物の描かれた切手にも興味津々です。勿論、一人で来られている方も多くおり、皆それぞれにマイペースで楽しんでいる様子がうかがえます。
①イベント…切手の貼り絵、切手バザール、お手紙、文具&手紙マルシェなど
★切手の貼り絵:
毎月第3日曜日(しっかり体験)と平日限定(ちょっぴり体験)に設けられており、興味の度合いや時間の都合で選ぶことができます。手ぶらで参加でき、誰もが楽しんでアート作品を作れるという、Umami一押しのイベントでございます。実体験を含めた詳しい内容は次章を是非読んで下さい!
★切手バザール:
切手コレクターの楽しみといったらコレ!コレクターたちのこだわりの切手を1枚から購入することができます。場所は切手の博物館3階で、月2回開催されています(https://kitte-museum.jp/bazaar/)。出店される方は事前に申し込みが必要なようです。買わずともお店を覗くのはアリなので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
★お手紙
2025年は母の日(5月6日)に切手で作ったオリジナルのはがきを送ろう、というイベントを開催していました。1階エントランスに設置される特設ポストに投函すると、5月6日の消印が押されて配達されます。
★文具&手紙マルシェ:
レターセットなど手紙を書くグッズが勢ぞろいする市場(マルシェ)です。こちらは目白の切手博物館ではなく外部で1年に1回程度開催されるようです。2025年は4月12-13日に東京都立産業貿易センター台東館(東京・台東区)で開催済みです。特別協賛:日本郵便株式会社、協力:公益財団法人日本郵趣協会、銀座 伊東屋 とあって、こだわりのセレクト品が沢山並び、入場者プレゼントや記念品も素敵なもの達でした。手紙関連のグッズは機能的なだけでなく、おしゃれでセンスの良いものが多いので、手紙を書かない方でもインテリアとして飾ることを目的に探してみるのも良いと思います★
②期間展示…企画展示、特別展示など
★企画展示:
これぞ切手の博物館の真骨頂ともいえる、厳選された切手の展示です。ただ奇麗な切手を集めて並べだけではなく、テーマに沿って展示されているので学術的な要素も高いです。今回はのテーマは「民族の装い」で、世界のマイナー~メジャーな民族がフォーカスされています。民族衣装で着飾った人達が丁寧に描かれた切手は、その背景にある歴史や文化を知らなかったとしても、とても魅力的なものです。切手の解説に加えて、それにまつわる物も展示されているなど工夫されています。「民族の装い」は2025年4月2日(水) ~ 2025年6月29日(日)ですのでお見逃し無いよう☆(https://kitte-museum.jp/2025/03/02/k20250402/)
★特別展示:
特別展示は年に3回ほど開催されており、自分の作った貼り絵を皆に見てもらうチャンスであり、皆の作品を楽しむ機会です。特別展示は通常の貼り絵のイベントと異なり、「課題」があります。一つの課題に対し参加者の数だけ多くの作品が生まれるので、自分以外の人がどのような考えで同じ課題に取り組んだかを見るととっても面白いです。2025年の特別展示の第一弾は2025年7月26日(土) ~ 2025年8月24日(日)に開催予定で、「宇宙」が課題のようです。聞いただけでワクワクしますね!(https://kitte-museum.jp/2025/03/02/t20250726/)
③図書室
切手に興味が沸いたら、もう一歩その世界を覗いてみませんか?切手の博物館の図書室には、郵趣関連書籍約13,000冊、雑誌・オークション誌約2,000タイトルが所蔵されており、簡単なものから専門的なもの、普段目にすることのないような特別な書籍が置かれています。館外貸し出しはないですが、閲覧スペースでゆっくり本の世界に浸ることが出来ます。(※入館料200円)(https://kitte-museum.jp/kannai/libra/)
④ミュージアムショップ
博物館に行ったら必ず立ち寄りたい場所の一つが、ミュージアムショップ!その博物館ならではのグッズや企画展示にまつわるグッズなど心躍る者たちが並んでいますよね。切手の博物館もプレミアムな切手やオシャレなインテリアにもなる切手、ステーショナリーや関連グッズが並んでおり、目移りしてしまいますよ♪♪
切手の貼り絵をやってみよう!
イベントの中でも個人的に特にお勧めしたいのが、貼り絵体験です。
貼り絵って何?かというと、チラシや色紙などをちぎって台紙に貼り付けて絵を作ることです。水彩画の絵の具がちぎった紙になったバージョンといったところでしょうか。ちぎり絵とも言います。
貼り絵を語るうえで絶対に外せないのが、放浪の天才画家・日本のゴッホなどと称される世界的に有名な画家、故・山下清です。山下清は貼り絵以外の絵画も作成していますが、貼り絵の作品はとても繊細で且つ大胆な表現で見る者を魅了します。「花火」など代表作がいくつもあるので、チェックしてみてください☆(http://www.yamashita-kiyoshi.gr.jp/)
切手の貼り絵のイベントは、使用する古切手や文房具が全て用意されているので手ぶらで参加できます。使用される古切手はなんと百種類以上なので、選ぶのがとっても楽しいです(何枚でも選べます)!数十パターンの下絵があらかじめ用意されているので、どんな絵を作ったら考えるのが苦手な方でも安心です。最後に出来上がった貼り絵を好きな画用紙の台紙に張り付けて完成です。
貼り絵にはルールが無いので、自分が気に入った切手を好きなように気の向くままにペタペ貼っていけば、気が付いたらいっぱしのアートが出来ちゃいます!
切手の貼り絵は美術が得意な人は勿論ですが、実は絵を描くのも苦手だし美術のセンスがないと思っている人こそお勧めなのです!なぜなら、絵の具一つの色は決まっていますが(青なら青)、切手の場合は1枚に複数の色が使われているため、一見隣通しの色の組み合わせをしくじったとしても、必ずどれかの色がマッチして最終的に絵全体としては不思議と違和感がなく、寧ろ”オシャレ”なアートになるのです。これが、切手を使った貼り絵の最大の魅力だと思います。作っている本人でさえ最後まで完成図が予測つかないので、終始ハラハラドキドキワクワクです。失敗したかも・・・と思っていた作品こそ、予想外に素敵な仕上がりになったりもするので、本当に面白いですよ♪♪♪
私も作成途中から雲行きが怪しくなっていきましたが、完成したらアンディー・ウォーホールみたいだ~と興奮しました(自分以外誰も言ってません、笑)
イベントの開催日や貼り絵の見本はこちらを見てください☆⇒https://kitte-museum.jp/harie/
目白駅周辺も満喫しよう
切手の博物館の最寄り駅は、JR山手線 目白駅です。
目白駅と言うと真っ先に思い浮かぶのは、学習院大学ではないでしょうか。学習院は言わずと知れた名門で、皇族もこれまでに何人も卒業されています。その目と鼻の先には徳川ヴィレッジ(私有地なので立ち入り禁止です)や近衛侯爵に所縁のある近衛町があり、歴史があるザ・高級住宅街です。町のセキュリティも強化していると見えて、パトカーとよく遭遇します f^^。
駅前の目白通りには、新旧のカフェや甘味処、食事処が点々と続いています。いくつか私のおススメの甘味処を軽くご紹介しましょう!(詳しくはまた今度…笑)
いずれも目白駅から徒歩10分以内の所にあります。個人の小さなお店なので、行く前に営業日を調べておくのが吉です。
和菓子派
志むら:かき氷が超有名ですが団子系も◎。2回にカフェあり。(https://shimurakashi.base.shop/)
高砂屋:和菓子の種類は少ないですが、炊き込みご飯もあります。テイクアウトのみ。
洋菓子派
99 ROUTE DU CHOCOLAT(ルート・デュ・ショコラ 目白店):チョコレート屋さん。デパートのチョコレートで満足していたアナタに試してほしい!テイクアウトのみ。(https://www.99chocolat.co.jp/)
Gelato MinNa (ジェラート ミンナ):ジェラート屋さん。本場イタリアの有名ホテルで研鑽を積んだジェラート職人さんが開いたお店で、日本の材料を使い優しい味で仕上げたジェラート。老若男女ペロっと食べられる味です。イートインスペース、テイクアウトあり。(https://ec.gelato-minna.jp/)
AIGRE DOUCE(エーグルドゥース):常に長蛇の列で住宅街なのにデパ地下クオリティの洋菓子専門店。テイクアウトのみ。(https://www.instagram.com/patisserie_aigredouce/#)
おわりに
東京に住んで10年以上経ちますが、中でも目白はお気に入りの町です。程よい都会と閑静な住宅街、地元民に愛されるお店たち・・・という魅力的な場所です。
切手の博物館は文化的な歴史の高い目白ならではといった感じがあります。ここに紹介したように、博物館、アートというと苦手意識を持つ方がいるかもしれませんが、とても気軽に誰もが楽しめるところなので、是非訪れてみてください♪♪♪
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